第28回一般社団法人日本口腔顔面痛学会総会・学術大会 第21回アジア口腔顔面痛学会学術大会

大会長挨拶

第28回 一般社団法人日本口腔顔面痛学会学術大会 大会長 坂本 英治

第28回 一般社団法人日本口腔顔面痛学会学術大会
大会長 坂本 英治

このたび、第28回日本口腔顔面痛学会総会を2023年11月17日(金)から19日(日)にかけて福岡県筑紫野市生涯学習センターで開催させて頂くことになりました。
第21回アジア口腔顔面痛学会総会(AAOT)との併催です。国内外の口腔顔面痛(OFP) に携わるもの同士が楽しくマインドフルに語りあうことを心から祈念いたします。

痛みとともに自分らしく生きる。慢性疼痛のゴールです。しかしOFP診療には多くの壁が立ち塞がります。その壁は何も医療制度や診療の困難さだけではありません。患者や我々医療者のなかにも見えない壁があります。縛り付けているとらわれの鎖があります。

本大会のテーマを 「impossible… i’m possible !」 とさせて頂きました。
Nothing is impossible, the word itself says ‘i'm possible’!
(できないことなんて何もない。その言葉自身 `私は出来る! `って言ってるのよ。)
生涯多くの困難を乗り越えてきたO・ヘップバーンの残した言葉に由来します。

患者、医療者共に見えない壁や鎖を壊しながら希望を持ってOFPのゴールに向けて一歩一歩進んで参りましょう。駒澤誉画伯渾身のポスターは昭和の学習雑誌みたいで、希望に溢れるOFPの将来を表現しています。

現在、慢性疼痛診療には多職種連携が推奨されています。OFPに携わる医療者の様々な背景からOFP診療の現場は歯科界のDiversityともいえます。多職種連携を先取りしているといっても過言ではありません。連携して密なコミュニケーションを重ねることで診ている患者像、ゴールが明確になっていきます。医療者としての自身の立ち位置も見えてきます。

本大会では、OFPとは何か、難治性の慢性疼痛とは何か、多職種連携の取り組みなど、どちらかというと問題提起して皆さんで一緒に考えるテーマのシンポジウムを企画しています。この機会にOFPに携わる者同士それぞれの得意技をリスペクトしながら、慢性疼痛の医療者として共通となるアイデンティティーとゴールを意識化して参りましょう。
COVID-19感染症が世界を覆い尽くしていた時代は終わりを告げつつあり、現地開催+オンデマンド配信を予定しております。皆様と現地でお目にかかれますことを心より祈念しております。

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